2017年8月4日金曜日

ちょっと変わった生産者シリーズ 2

maruです、こんにちは。

前回はちょっと変わった生産者シリーズ第一弾、ということで
フランスのドメーヌ・オー・カンパニョを紹介しました。
Bordeauxをボルデウックスと読むくらいフランスワインは苦手な私ですが
イタリアについてはもう少し語れます!

というわけで今回はイタリア南部のシチリア州、グッチョーネ社について。
パシフィック洋行に入社して、一番美味しいと思ったビオディナミ農法のワイナリーです。
このワイナリーこそ、まさに個人で造っていると言っても過言ではありません。

2011年に兄から弟に代替わりした経緯がありますが
弟のフランチェスコ氏が造る新グッチョーネは鮮烈なデビューを飾りました。


オーナーのフランチェスコ・グッチョーネ氏

以前より評価の高いグッチョーネのワインでしたが、
彼の造るワインもまた非常にクオリティの高いものでした。











最初は5種類のワインを紹介され、輸入することから始まりました。
味に関してはもちろん素晴らしいのですが、ロウキャップで一つ一つ封がなされており、気になって聞いたところ、「これは天然の蜜蝋を使って、一つ一つ私が封をしているんだ。蝋の香りを嗅いでみると蜂蜜の香りがするんだよ」と小ネタを一つ教えてくれました。
確かに蝋がラベルに飛び散っていたりなどブレがありましたが、まさに手造りのワインですね。

ちなみに最近のロットは蜜蝋がなされてませんが、どうも一つ一つやっている余裕がなくなった上、天然の蜜蝋の高騰のため、使用を断念したという経緯があります。
これもまた人間臭いと言えるかもしれません。















2016年の1月に日本にも来日しており、三島で試飲会をさせてもらいました。
(後ろで立ったまま寝てるのは私です)

最初の写真を見た時は怖い人かと思っていましたが
実際に会ってみると非常に気さくで本当にワイン造りが好きなんだなというのが伝わってきました。
「自分は農民だからね。」と何度も言っており、細かいテクニカルや農法の技術的なことなどは多くは語らず、いかに自然との調和を大事にし、結果として出来るワインはやはり農作物だと語っていました。
テクニカルを聞いても「毎年作り方、違うんだよね」とインポーター泣かせなところもありますが、「ワインは農作物」という彼の哲学が表現されていますね。


今回紹介した生産者の「フランチェスコ・グッチョーネ」の詳しい説明は下記リンクからご覧いただけます。

【商品説明】Francesco Guccione フランチェスコ・グッチョーネ

2017年7月28日金曜日

暑い日にワイン(サバイバル編)


こんにちは、maruです。

フクオさんの記事に引き続き、タイムリーなネタを提供しようと思います。

ワインを扱う会社にいるとBBQなどの屋外イベントに良く誘われます。

やはりそこで問題になってくるのはワインの扱いについてですね。
私自身がぶち当たった問題を一つ一つ解説していこうと思います。


・ワインの持ち運び
我が家には折り畳み式のガラガラ(台車)があるのですがこれに積んでいきます。
積載量的には18本程度運べるのですが
段差や電車に乗り入れなど危険を感じることが多々あります。
これは素直に車の人に頼んだほうがいいのかなぁと思いました。



・ワインクーラーを忘れた場合
さて、何の役にも立たない知識の次は実践的な内容です。
忘れるというより、ワインクーラーは大きくて持っていきたくないパターンが多いのですが
そんなときはこれを使います。というより今日紹介する中でこれしか使えない、、、





















先ほどのガラガラの話になりますが持ち運びの際はワイン箱を持っていきます。
もちろん、1.5Lのお茶6入りの箱などでも良いのですが、ある程度の強度が必要です。
この箱と予め用意しているゴミ袋の組み合わせで即席ワインクーラーを作成します。




 

袋を2重にして、ワイン、氷、急ぎの場合は水などを突っ込むことにより、
割としっかりとしたワインクーラーの出来上がりです。
帰りには水を捨てて、空き瓶用のゴミ袋にすれば完璧ですね。


・ソムリエナイフを忘れた場合
案外このケースが多いです。
常に(ソムリエ)ナイフを持ち歩いている人はワイン業界くらいです。
毎回飛行機乗る際に没収をくらって不便だなぁ、とか
ナイフ!没収!困る!」とか普通の人だったら考えない考えを持ってしまうくらい普段から持ち歩いているのがソムリエナイフです。
これを忘れたワイン会は悲惨ですね。

さて、屋外でほとんど道具もない状態で開ける方法です。


1.鍵など尖ったものをぶっさしてテコの原理で開ける方法。
ソムリエナイフと同じ原理で開けます。斜めに突き刺してテコの原理で開ける、、、
鍵が曲がったり、コルクが抉れたりなどするので注意が必要です。

2.引いてもダメなら押す。
目的はコルクを抜くことではなく、ワインを飲むことだ!
そんな考えをお持ちの方にお勧めの方法。
そう、コルクを押し込んでワインの中に落とします。
コルクは液体に味がうつるので早めに飲むことをお勧めします。

3.圧力押し
一番、綺麗に開く方法です。
ワインを壁などに叩きつけ、内側からの圧力によって開ける方法・・・
と言ってもピンとこないと思いますので動画を紹介。


実際に何度かやったことあるのですが思ったより力が必要で勇気がいります。
ワインへのダメージも中々に掛かります。


以上、紹介した方法はどれも危険でワインの味を損なう、
怪我をする可能性があるので本当に最終手段ですね。
屋外ワイン会の際は是非前もって準備していきましょう。

2017年7月21日金曜日

暑い日にワイン

こんにちはフクオです。

暑い日がつづいていますが、しっかり水分補給して熱中症には気を付けましょう。

さて今日は暑い日にワインを屋外で飲むには?



夏はキャンプやBBQ、野外イベントにフェスなど屋外でのイベントが盛りだくさん。

そこで屋外でも冷たい白ワインやスパークリングワインを飲みたい!という方のために

ちょっとした裏技を。

①濡れたタオルを凍らして。

冷蔵庫で冷やしておいても外に持っていくとすぐにぬるくなってしまいます。
そこで、濡れたタオルをワインボトルに巻いて冷凍庫へ、
タオルが凍り始めたらビニール袋などににいれます。
(長く冷凍庫に入れすぎるとワインも凍ってしまうので要注意!!
なんとなく30分~40分が目安です。あくまでも私の個人的な意見です。)

こうしておくと割と長い時間冷たいまま飲めます。

②クーラーボックスなどがある場合

保冷剤ではなく、氷とお水と塩!
塩を入れることによって氷が溶けづらくなり通常の氷水よりも早く冷えます。
ワインを現地で買った時などに使えます。
また、自宅で急に冷やしたいときにも使えます。
もちろんビールやサワー、ジュースなどにもOKですよ。

③グラスや紙コップに凍らせた葡萄を。

ネットで学んだ知識の受け売りです。(すみません)
氷を入れると溶けて薄まってしまいますが、果物なら大丈夫。
イタリア人もやっているみたいですよー
私もこれは試した事がないのでやってみようと思います。

あとは最近では凍らせてワインに巻くようなタイプのクーラーもありますし、
色々便利グッズがあるようです。

夏本番はこれから、
たまには、天気の良い外でみんなとワイワイしながら飲むワインも
楽しいですよ。


2017年7月14日金曜日

ちょっと変わった生産者シリーズ 1

こんにちは、maruです。

パシフィック洋行はいわゆる自然派の生産者を多く扱っています。
その中には家族経営どころか、ほぼ一人でワインを造っている生産者もいます。
そういう生産者はこだわりも強く、一風変わったことをしていたりします。


1.Domaine Haut Campagnau ドメーヌ・オー・カンパニョ


フランスの南西地方の生産者ですがドミニク・アンディラン氏が
ビオディナミ農法を実践したワイン造りをおこなっています。

こちらのワイナリーが造るワインの一つに
「Vain de Ru 4102」という白ワインがあります。
味わい的には「まるでレモン汁を飲んでいるようだ」と言われるくらい酸の尖ったワインですが熟成と共に果実のふくよかさも出てきてバランスの良いワインになります。








さてラベルに記載されている文字がちょっと気になりますね。

「4102」

鋭い方はこの4桁の数字がなんだか気付いたと思います。
そう、これは4102本目のワイン・・・ではなく、「葡萄の生産年」です。
順番を入れ替えると「2014」、そう2014年ヴィンテージのワインということになります。


何故こんなことを?と疑問になる方もいるかと思いますが
フランスのワインの法律には「Vin de Table」に格付けされるテーブルワインには
ヴィンテージの表記が禁止されていたという理由があります。
ヴァン・ド・リュの造り方は法律的にVdTになってしまうため、VTの表記が出来ませんでした。
しかし、どの年の葡萄で造ったワインなのかを知らせることは大事という生産者の強い意志
この相反する考え方の結論として、このラベルが産まれました。

まぁ、でも実は途中から「Vin de Table」から「Vin de France」に格付け表記を変えているため、ヴィンテージを表記しても構わなかったりします
今の法律で照らし合わせるといまいち意味がわからなかったりしますが、
昔の法律の名残が残っている面白いラベル、とも言えるかもしれませんね。


というわけで「ちょっと変わった生産者シリーズ」の第一弾でした。



今回紹介した生産者の「ドメーヌ・オー・カンパニョ」の詳しい説明は下記リンクからご覧いただけます。
(ヴァン・ド・リュは現在2015年の葡萄を使用したワインが現行となっております)

【商品説明】Domaine Haut Campagnau ドメーヌ・オー・カンパニョ

2017年7月6日木曜日

ワインの樽

こんにちは。
フクオです。

今日はワインの樽についてのお話です。

もともとはワインの貯蔵を目的として使用されていたのですが、現在ではワインの味わいを決める
大事な要素の一つになっています。

ひとえに樽といっても色々な種類があります。

大きさ(容量)、材質、焼き具合、産地etc...

それから、新樽なのか、1回は使用した樽かなどによってもニュアンスが変わってきます。

ここで代表的な3種類の樽をご紹介します。

フレンチオーク

フランス産のオーク材、 もっとも高価な樽。
ヨーロッパナラで造られることがほとんどですが、よりきめが細かいフユナラを使って造られることもあります。
他の産地のものよりも、しっかりと樽の香りをつけられます。
ピノ・ノワールやシャルドネにピッタリだそうです。


アメリカンオーク

ワインの熟成用にもちいられるのはホワイトオーク材です。
アメリカンオークの特徴はハーブやココナッツ、バニラ香が強いといわれています。
のでニューワールド系の果実味の強いワインに向いているそうでです。


ハンガリー 東欧産オーク 

ハンガリーや東欧産のオーク材はフレンチオークに比べると安価で
ナッツ系の香りが強いと言われております。
フルボディのしっかりした骨格のワインに使う事が多いようです。

ちなみにフランスでもっとも一般的に使用される樽の大きさは
ブルゴーニュ地方で228リットル(ワイン304本分)
ボルドー地方で225リットル(ワイン300本分)となっております。

またボルドーバリックの強度は3種類あり
輸出用(樽の周りに金属が8重にまかれているもの)
輸送用(6重にまかれている。)
シャトー用(シャトーでの使い回し用)
があるそうです。

ドイツのモーゼル地区などでは樽の香りをつけたくないという事から
何度も洗ってアクを抜き、よいワインは新樽には絶対にいれないそうです。

どこの樽を使っているかなぁなど考えながらワインを味わうのもおもしろいかもしれませんね。

2017年7月3日月曜日

ラフォアシリーズ 入荷しました。

http://pywine-pro.com/user_data/lafoa.php

Lafoaシリーズ、入荷しました!!

コルテレンツィオ社は、シンプルなお城の絵の印象もありますが
「代表するワイン」と言えばこの「ラフォア」シリーズです。
特にソーヴィニヨンは数々のワインガイド誌で高評価・賞を取り続けています。

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 ラフォア・シリーズとは

Lafoa(ラフォア)はコルテレンツィオのトップキュヴェというだけではなく、 アルトアディジェにおいても最高品を代表するワインと、1980年代に生まれた名高いシリーズです。

葡萄は樹齢の古い樹を使い、更に非常に低い収量で栽培されています。
そして、この収穫された葡萄は地下室で品種に応じて、ステンレスタンク、オークバレルで熟成されます。
フルボディの白ワイン、または赤ワインが造られてますが、フルボディというだけではなく
非常にエレガントさも持ち合わせており、長期の熟成も可能としたワインが産み出されています。


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さて、このラフォアシリーズですが、
この度「ラフォア・シャルドネ」、「ラフォア・ゲヴェルツトラミネール」が加わりました。
ソーヴィニヨンに通じる凝縮度の高さは勿論、品種の個性も残した造りとなっております。
世界に目を向け、そして認められた唯一無二の味わい、是非お試しください。

商品の詳しい情報は下記URLをご覧ください。
http://pywine-pro.com/user_data/lafoa.php

maru

2017年6月30日金曜日

カタログ作成についてアレコレ

maruです、こんにちは。


今日はワインの話ではなくインポーターの業務について。
パシフィック洋行ワイン事業部はそんなに人数が多い部署ではないため、
一人で何役もこなします。出荷、営業、カタログ作りなど。

その中で私が担当しているのは事務所系の仕事が多いです。
そして特に仕事量が多いのはカタログ作りだったりします。

2017/01のカタログはこちら
ウェブ上にあると便利という声を聞くため、去年よりアップロードしています。

さて、カタログ作りですが結構集中力がいります。
作業で流してやっていると、とんでもないミスが出るんですよね・・・。

例えば、

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お客様「maruさーん、アロマティック発酵ってなんですか?」

maru「え、なんですか、それ。マロラティック発酵の間違いじゃないですか?」

お客様「うん、そう思うよ



 maru「すすすっすみませんでした!!

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なんていうやり取りがおきたりします。
誰だ!こんな適当なこと書いたのは!と自分を戒めるのですが
他にもワインボトルの画像が抜けていたり、フォントが統一されてなかったり、
後から見つかるんですよね。

次回こそはノーミスを目指してと思っております。
現在、鋭意作成中で2017/10には配布予定です。
新しいワイナリーもかなり増え、よりワインのテクニカルも充実予定です!
皆様、もうしばらくお待ちください。
完成の際は再度、お知らせいたします。

maru